【炎星EM】 デッキ紹介&解説
なんとなくデッキ紹介の記事とか書いてみたくなって始めました。
その第一号は先日動画になった自分の最高傑作、【炎星EM】。
ブログ書くのも初めてで、機能とか手探りで慣れてく感じになりそうですがデッキ紹介の内容だけはしっかりやっていきたいと思います。
デッキレシピ
組もうと思ったきっかけ
元々旧ルールの頃からEMというテーマで色んなデッキ作っていて、去年末からこのテーマで何か独自の構築で強いデッキが作れないかと考え始めた。
それで炎舞-天キ-の存在から炎星に目を付け組み始めました。
LINK VRAINS PACK 2で炎星仙-ワシンジンが登場し、そこから大方の構築は出来上がった。
両テーマ間のシナジー
EMペンデュラム・マジシャン
ペンマジはSS(特殊召喚)時に自分フィールドのカードを2枚まで選択して破壊し、EMモンスターをサーチする効果。
この効果で天キを破壊してサーチすればアドバンテージを稼げると考えたのが全ての始まり。
天キは破壊してもワシンジンの効果で墓地からサルベージできるため、コストとしてはこれ以上ないくらい最適だった。
炎星でワシンジンを出す際に使われる鉄板ルートのレッド・リゾネーター(以下赤リゾネ)+☆4モンスターの流れにペンマジを使えばペンマジの効果も自然に狙えて、仮にホウシンを神系罠や誘発で止められても手札を維持できるという点でも相性がいい。
炎星仙-ワシンジン
ワシンジンはLINK VRAINS PACK 2の代表的なカードであるドラグニティナイト-ロムルス、HSR-GOMガン、そしてその前だと初代LINK VRAINS PACKのハリファイバーを筆頭にイゾルデにエレクトラム…
これらの汎用リンクモンスター達の系譜を継ぐ左右下マーカー持ちのリンクモンスターなのである。
P(ペンデュラム)モンスター達はテーマ上、左右下マーカー持ちのモンスターとは非常に相性が良く、毎ターンEXからP召喚で展開していける。
エレクトラムが制限の今、Pテーマはエレクトラム使用後は少なくとも何かしらの左右下マーカーのリンクモンスターを経由しなければその特性であるEXからの大量展開がしづらく、その点でも相性が良いと言える。
EMオッドアイズ・ミノタウロス
EMカードの中でも非常に注目度が低く、あまり使われているのを見ないこのカード。
たしかにP・モンスター効果は微妙だけど、このカードの価値はそのステータス。
- ☆(レベル)4
- EM
- 闇属性
- 獣戦士族
- Pスケール6
このデッキでは闇属性というステータスは関係ないけど、それ以外の3つは非常に重要な意味を持つ。
獣戦士族であるため天キからサーチでき、Pスケール6で上スケールとしてセットできる、また☆4であるためランク4のモンスターを狙いにいくこともできる。
さらに獣戦士族であるためワシンジンの素材にも使うことができる。
このデッキではペンマジと天キのシナジーと同じか、あるいはそれ以上にEMと炎星という二つのテーマをつなぐ架け橋となる重要なカードなのだ。
P召喚とリュウシシン
ワシンジンを出すルートは基本以下の二つ:
- 赤リゾネと☆4モンスターから炎星候-ホウシンをシンクロ召喚してトウケイorセイヴンをリクルート後に2体でワシンジン
- 炎王の急襲から炎属性獣戦士族をリクルートして手札の獣戦士族をNS(通常召喚)で2体でワシンジン
通常の炎星では炎舞-天枢-を経由してリュウシシンを出してもその一体からの蘇生で連続展開は止まってしまう。
1.の流れで立炎星-トウケイをリクルートし、その時の効果(炎星モンスターの効果でSSされると炎星モンスターをサーチする)でリュウシシンをサーチできたとして、もし手札に2枚目・3枚目のリュウシシンがあっても使えるのは次のターン以降になる。
また1.の流れは場に表側表示の炎舞魔法がなければトウケイの効果で天枢を持ってくることができないという可能性もある(ワシンジンがまだ場にいない状態)。
その場合はワシンジンの②の効果も発動できないため、リクルート先は捷炎星-セイヴン(場から墓地に送られた場合に炎舞魔法をセットする)にする必要があり天枢を絡めてリュウシシンを出す流れはより困難になるだろう。
天枢の効果は重複しないため2枚以上入れるのはダブった際に死に札になるリスクがあり、天キ以外の他の炎舞魔法は状況によっては発動できない可能性もある。
P召喚はこの点でも相性が良く、手札の2枚目あるいは3枚目のリュウシシンを一度に出せるため、そこから一気に大量展開して大型リンクモンスターを並べることも狙える。
こうなるとリュウシシンの名称ターン1がない蘇生効果の強みもより活きてくる。
ワシンジンの永続効果でコストを踏み倒せるので、殺炎星-ブルキとP召喚も合わせると10体以上のモンスターを展開することもざらである。
その他のキーカード
このデッキではそれ以外でも、欠かすことのできないキーカードが3枚あり、順を追って解説していきたい。
ドラコニアの獣竜騎兵
通常モンスター、ピン差し。
しかしこのカードがあるのとないのとではデッキの安定性が大きく変わってくる。
このカードもEMオッドアイズ・ミノタウロスと同じで、非常に恵まれたステータスをしている
- ☆4
- 炎属性・獣戦士族
- Pスケール2
個人的には、実はこいつも炎星の一味なんじゃないかと思っている(笑)
炎属性・獣戦士族ということで天キからサーチできるだけでなく、炎王の急襲でもリクルートできるのだ。
またオッドアイズ・ミノタウロスと対を成す下スケール(2)でもある。
それ以外の採用メリットはオッドアイズ・ミノタウロスと同じであるが、獣竜騎兵はこのデッキで3積みしている天キと炎王の急襲の候補先になる点で非常に大きな意味を持つ。
黒き森のウィッチ
言わずと知れた初代からの超汎用カード。
エラッタ後は第一線で採用されることはかなり少なくなったけれど、その効果は今でも十分強い。
このデッキでの採用理由は主に二つ:
1. ペンマジ以外の赤リゾネのSS先
赤リゾネ→☆4モンスター→ホウシンの流れをする際に見落としがちなのは、ここでホウシンを止められるとアド損してしまうこと。
上述の赤リゾネとペンマジの流れ以外でホウシンを狙う際、アド損にならないカードを探した結果自然と辿りついた。
ウィッチの効果は強制効果なので、上の流れからホウシンを出してトウケイをリクルートするとトウケイが時の任意効果なのでタイミングを逃すのが難点。
けど手札にリュウシシンがあればP召喚か天枢から出してトウケイを蘇生し、そこでサーチ効果を使えるためあまり気にならない。
2. ペンデュラム・アライズのコスト
アライズは単体ではアド損するカードなのであまり使われないカードだけど、黒き森のウィッチならサーチしつつペンマジをリクルートできる。
1.の採用理由に加えてペンデュラムと名のついたカードをサーチするデュエリスト・アドベントを3枚積んでいることから次のメリットが生まれる:
- 例えば手札に赤リゾネがない時に、アドベントからアライズをサーチしウィッチに使うことでペンマジのSS手段にもなり初動の安定性を上げてくれる。
ウィッチのサーチ先はよほど手札が苦しくなければエフェクト・ヴェーラーで、返しの相手の反撃に備えます。
増殖するGも候補でしたが、このデッキは他の手札誘発や罠をほとんど採用していないため強引に回されると押し切られる可能性を考慮してヴェーラーを選択。
また最悪チューナーとして強引にハリファイバーの素材にも使えます。
状況に寄っては二枚目以降のペンマジや獣竜騎兵をサーチして展開先引いてはEXを肥やすという選択も。
EMシールイール
デッキの大枠ができた後の煮詰めの段階で、最後の最後に加わったラストピース的なカード。
最初は汎用性の高い無限泡影を採用していましたが、同じ対象に取って無効化するカードならEM(ペンマジのサーチ対象)で、下スケール(3)になれて、実質永続魔法で毎ターン発動できるこいつの方がいいのでは??
と思って採用したところ、ドンピシャでした。。
P効果での相手のモンスター効果無効処理は魔法カードとしての扱いであるためクリスタルウィングなどでは止められず、妨害を食らいにくいのが優秀。
さらにこのカードの強いのは、リンク4ヴァレル体と同じ完全チェーン不可能のナイトショットのモンスター効果内蔵というところ。
動画の対戦でもあるように、このカードで相手の伏せカードを止めつつ展開を開始できるといった動きも手札次第ではできるようになりました。
場に出した後も他のPモンスターとエレクトラムの素材になれるので、棒立ちで場に残ることもあまりない。
ある意味、動画の対戦リプレイ集めしていた時には影のMVPだったかもしれない。
EXの採用カード
EX枠の採用カードはこのデッキと特に相性の良いものだけいくつか紹介。
ヴァレルガード・ドラゴン
汎用性こそ高いものの、ロード・ソードに比べると採用率は低いガード。
しかしこのデッキでは炎舞魔法が場にあることが多いため、②の効果を使いやすくリンクモンスターを奪えればそこからさらに大型のモンスターを出せます。
また効果破壊されないのも魅力で、返しのターンで生き残りやすくなります。
双穹の騎士アストラム
今や汎用リンク4として高い採用率を誇るカード。
このデッキではワシンジンとハリファイバーかエレクトラムが並ぶことも多く、その2体のモンスターでリンク召喚に行けるため採用。
除去られても相手のカードをバウンスできる効果も間接的な妨害にできます。
魁炎星王-ソウコ
炎星の代表的X(エクシーズ)モンスター。
このデッキではむしろ炎舞をサーチする効果はおまけで、一番の採用理由はフィールドの獣戦士以外のモンスター効果を無効にする効果。
こいつがいれば上で紹介したアストラムや、同じように対象に取られず打点の高いカオス・マックスや魔王ディアボロスといったモンスター達の効果を一気に無効化できるため、そういった状況での突破口にできます。
輝光竜フォトン・ブラスト・ドラゴン
フォトンデッキ以外ではあまり見かけないカード。
大量展開が売りのこのデッキではヴァレルモンスター2体+☆4モンスター2体といったモンスターが並ぶ盤面もよくできるため、そういった盤面では相手のデッキ次第では出しに行きます。
上のような状態では基本はバグースカを狙いにいきますが、ヴァレルモンスター2体にこのカードを出しておくと例えば最近禁止から復帰したサンボルやブラホ、リンクモンスターメインのデッキなどに対して防御を固めることができるため、採用しています。
終わりに
長くなりましたが、以上がこのデッキの主な採用カードの理由と狙い、またメインギミックになります。
実際の動き方なんかは動画の方もご参考下さい。
簡易ユーゴさんにデッキ提供を始めて今回が15作目になりますが、今回のはこれまでのモノよりも特に長い時間をかけて煮詰めて、完成させたデッキなのでどうしてもその詳細を形に残したくて今回書いてみました。
今後も過去に提供したデッキ、もしくは別の新作や動画化されていないお気に入りのデッキなんかも気が向いたら記事にするかもです。
いかんせん毎回我流でデッキ組んでいるけれど、こんなデッキもあるんだって一人でも多くの人に思ってもらえて、興味持って頂けたら嬉しいです。
最後まで読んでくれた方、ありがとうございました!^^